最近、九州各地に点在する近代化産業遺産を巡る観光が話題になっているのをご存知ですか?
この近代化産業遺産とは、製鉄所や炭鉱施設、造船所など日本の近代化の発祥地として
欠かせない重要な施設のことで、今現在は日本の近代化により産業遺産に
なってしまったもののことであります。こんな暗いことを聞いてしまうと、
当時の過酷な労働や事故、そして公害など重いテーマであるように感じてしまいますが・・・
しかしながら廃墟めぐりがブームになるなど、最近人気がある場所のひとつなのです。
それらの近代産業遺産は九州に多く点在しており、例えば幕末に反射炉や大砲が作られた
鹿児島にある尚古集成館や名勝 仙巌園(磯庭園)、福岡県大牟田市周辺にある
三池炭鉱関連施設、北九州市の八幡製鉄所、長崎県の端島(軍艦島)などがあります。
今、これら日本の近代化の原点をきちんと知ってもらい、保存していこうという取り組みがなされ、
九州各県の近代化産業遺産一体を世界遺産に登録させようと動きが高まっているのです。
※左:名勝 仙巌園の中にある復元された大砲 右:三池炭鉱宮原坑跡
それらの近代産業遺産を世界遺産に登録することが可能かどうかを視察するため、
経済産業省が主催する視察ツアーに参加してきました。
海外からいらっしゃった世界遺産の査定に影響力を持つ
国際産業遺産保存委員会(TICCIH)事務局長のステュアート・スミス氏、
そして英国の産業遺産コンサルタントで鉱山学者であるバリー・ギャンブル氏の
2人の専門家と一緒に九州縦断をしながらの視察でした。
各県のそれぞれの施設はどれもものすごい迫力です!
その中でも長崎市にある三菱造船所で見たタービン工場や、
150tクレーンのスケールの大きさには、何と比べて表現したらよいのか分からないほど大きく、
とてもビックリです。ものすごく貴重な体験をさせていただきました。
そしてこの視察ツアーで一番人気だったのは、現在建物の老朽化が激しいなど
安全上の理由から上陸が禁止されている長崎県の端島への上陸です!
今回は視察ということで、特別に上陸の許可が下りました。
もちろんヘルメットならびに軍手は必須。
何が起こっても自己責任という誓約書を書かされましたが・・・
※海から見た軍艦島
後編につづく
(国内編集部 平澤香織)






