シルクドソレイユはどこの国のサーカス団か?
というクイズにさらりと答えられるだろうか。
答えはカナダのモントリオールなのだが、
初めて知ったときは、何となく意外な感じがしたものだ。
意外だと感じるのは、サーカス自体が日本でも、世界的にもだいぶ衰退し、
現代の日本人にあまり馴染みがないからだろう。
それを理由に、じゃあ他にどの国かと言われると思い浮かばない。
ただ単に私に教養がないばかりが理由ではない。
と信じたい。
今回、これまた何となく意外な国出身のサーカスが、
現在、日本公演を行っている。
小学生以来、サーカスとはご無沙汰の私だが、
公演前日のリハーサルに招待され行ってきた。
■1月18日(木)〜20日(土) フェリア・ミュジカ『蝶のめまい』■
LA CITTADELLA 内 CLUB CITTA にて(神奈川・川崎)

ベルギー出身のコンテンポラリー・サーカス団、「フェリア・ミュジカ」。
初来日公演として『蝶のめまい』を演じる。
動物を一切使用せず、演劇やダンスを取り入れ、
芸術性を重視したコンテンポラリー(現代的な)サーカスが繰り広げられる。
ジャズを基調とした生演奏で、4人の奏者も同じ舞台にあがる。
サックスやフルート、ギターやパーカッション、
様々なシーンを奏でながら、時には出演者として活躍する。

それに合わせてダンスやサーカスアクロバット
(ジャグリング、空中アクロバット、トランポリン、綱渡り等)が
アーティスティックに表現され、一呼吸ごとに絡み合い、
蝶がさなぎから孵化して、飛びまわり、
やがて命が果て地上に落ちる前の「蝶のめまい」を演じる。
美しく妖艶なシーンも、
ポップでニヤリと笑みがこぼれるシーンも、
目を見張る激しいシーンも。
全て計算し尽くされた、異空間とも言えるサーカスの世界は
観る者を完全に魅了させる。

そこにあるのは空気のような一体感から作り出される、時と空間の芸術。
彼らの肉体で表現されるそれらは、芸術作品以外の何ものでもなかった。
ピエロも玉乗りの象も出てこないサーカスは、
ノスタルジーを感じることはないが、
子供の頃では理解できなかったかもしれない大人の感性を刺激する。
今週末には、眉間に皺を寄せる残業を投げ出して、
代わりに溜息と驚嘆とニヒルな笑いを。
○公演日時
18日(木)20時〜、19日(金)20時〜、20日(土)14時〜
(前売り券は終了したが、当日券あり。全席指定)
フェリア・ミュジカ紹介
http://www.accircus.com
CLUB CITTA(クラブチッタ)HP
http://clubcitta.co.jp/
(なっつん)






