高知県香南市(こうなんし)赤岡町。
かつてこの地で、歌舞伎や浄瑠璃の物語を題材とした
極彩色の圧倒的な屏風絵を描いた人物がいました。
絵師金蔵、略して「絵金」。
もとは、土佐藩家老桐間家の御用絵師でしたが
贋作事件に巻き込まれ、城下追放になり、
放浪の果て、叔母を頼りに赤岡の地に辿り着き、
酒蔵をアトリエに絵を描きました。
現在、赤岡町には、絵金の描いた芝居絵屏風23点が残されています。
1つの絵の中にいくつもの場面が盛り込まれた臨場感。
真っ赤な血しぶき。強烈な色彩でおどろおどろしくも美しい。
そんな屏風絵を、1年に1度だけ、一堂に見られるチャンスが
今年も近づいてきました。
須留田(するだ)八幡宮の神祭と夏祭りの宵にだけ
人々の前に姿を現すのです。

●「須留田八幡宮宵宮」
日時:2007年7月14(土)・15(日)日
日没後(19時頃)〜21時頃
場所:赤岡町本町商店街
本町地区町内会所蔵の17点が商店街の軒先に姿を現す。
街灯や自動販売機の灯りもすべて消された闇の世界で
ろうそくの灯り・提灯に照らされた屏風絵は圧倒的な存在感を放つ。
江戸時代末期から今も変わらず続けられている風習。
●「絵金祭り」
日時:2007年7月21(土)・22(日)日
18時頃〜(屏風絵が並び出すのは日没後)
場所:赤岡町本町・横町商店街
横町地区町内会所蔵の屏風絵も加わえた
赤岡町に残る23点が一堂に姿を現す。
「土佐絵金歌舞伎」(絵金の屏風絵に描かれている芝居を
演じようと、地元有志により1993年に始められた歌舞伎)の
上演などが行われる。
そして、「年に一度の文化を守るための364日」。
2005年2月11日オープンした「絵金蔵」は、
年に1度とはいえ長年商家の軒先に晒され、
傷みが見られるようになってきた屏風絵を後世まで
残していくための収蔵庫として誕生しました。
3つの展示室は、それぞれ趣向が凝らされ、
絵金を知るためには是非立ち寄りたいスポットです。
赤岡町所蔵の本物の屏風絵も常時2点ずつ見ることができます。
しかも、壁に開けられた穴から覗き見するというユニークな方法で。


さらに、明日7月7日、絵金蔵の向かいに「弁天座」が
オープンします。
芝居小屋とコミュニティー施設を兼ねた施設で
歌舞伎など県内で伝承される様々な郷土芸能などの
上演が行われる予定です。
今年の「土佐絵金歌舞伎」は弁天座で行われるそうです。
とても雰囲気のある建物になっています。


「須留田八幡宮宵宮」「絵金祭り」の際には
絵金蔵夜間開館や特別企画も予定されています。
詳しくは、
●絵金蔵HP http://ekingura.com/
「絵金蔵」は先日6月18日には来館者3万人を達成したそうです!
(きくじ)






