るるぶ 決定版! 温泉&宿 マガジンサイト

もっと温泉を楽しもう!
温泉&宿ブログや温泉検定も随時更新!温泉のことならお任せあれ!編集部からのお知らせや新刊情報も随時アップしていくので、お見逃しなく!
るるぶ.comへ
温泉編集部の日々のつぶやき るるぶ温泉ブログ

2005.10.28

カテゴリ:温泉&宿通信

井門 隆夫の“にっぽんの温泉宿ガイド” vol.4

「湯治場に回帰せよ」。

これは、わたしが最近訴えているテーマです。

今からちょうど200年前の1805年。
“連泊・滞在”が原則の湯治場「箱根湯本温泉」と、“一泊限り”が原則の宿場「小田原宿」の間で揉め事(一夜湯治事件)が発生しました。それは、当時、東海道の発達により急増した、お伊勢参りの男衆一泊客の奪い合いが発端でした。
宿場町の旅籠では、貧しい農村から出稼ぎしている飯盛女が集客の柱でしたが、この事件に前後して、湯治場でも一泊客が認められるようになり、温泉は急激に俗化、歓楽街化していくのでした。

人口が減少していく現代。一泊客ばかりでなく、連泊・滞在や素泊まりのお客様を取り込んでいかねば、温泉地は成り立たなくなってきています。200年前に失った「湯治場の精神」を取り戻し「現代の湯治場」となることが、現代の温泉街に必要なのです。

その一例。
例えば、霊山身延山の麓、信玄の隠し湯「下部温泉」。

ちょうど「夕方入れたお風呂に深夜入る」くらいの温度の「ぬる湯」は効能抜群で、「下部の長湯」として湯治客に支持されてきました。
渓流沿いの温泉町を歩くと、数軒「黒壁」の店が目につきます。駅前の「藤かわ」は鉄板焼きの店。「ます多」は、魚屋さんが営む寿司屋さん。「うぐいすや」は、旅館梅乃屋経営のかまどめし屋。いずれも、町の若手が、湯治場に戻ろうと作った人気店です。
旅館に“一泊片泊まり”で泊まって、これらの店を交替に食べ歩くのが、現代の湯治場流。

「長湯」に「食べ歩き」。

これこそ、「現代の湯治場の愉しみ」でしょう。
宿泊先は、梅乃屋さんはじめ、下部温泉旅館組合で探すことができます。
女性のひとり旅なら、本湯大市館がおすすめです。

皆さんも、時間を作って、あてのない「心の湯治」に出かけてみませんか!?


Onsen & Yado News Headline

05年10月、ニューオープン旅館!

手塚ryokan
薩摩の田園に湧く宮之城温泉の手塚旅館が全館新装オープン。野天風呂に岩盤浴。そして、薩摩の地料理のダイニング。
http://www.tetsuka.jp/

柚子屋旅館
京都八坂神社脇の旅館が「柚子屋旅館」として新装オープン。外食大手の際コーポレーションがプロデュースした柚子のテーマ旅館。柚子風呂に柚子石鹸。柚子雑炊に、客室も柚子の香り。
http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/i100304.html

HATAGO井仙
越後湯沢温泉の老舗が、現代版旅籠をテーマに、新装オープン。魚沼キュイジーヌと越後の銘酒を出すダイニング「むらんごっつぉ」では、夜遅く着いても「お取り置き御前」を提供してくれる。
http://www.isen.co.jp/

 
Copyright © 2005 JTB Publishing Inc.