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温泉編集部の日々のつぶやき るるぶ温泉ブログ

2005.11.11

カテゴリ:編集部日記

風邪ひいたまま温泉に行くと・・・こんな感じです。

温泉好きの皆様はじめまして。編集部のHです。(エッチではありません。)
「温泉に行って健康になろう」とは、巷間よく言われることですが私のバアイは
「風邪ひいたら温泉行っちゃダメだよ」ってお話です。
忘れもしない、あれはおととしの年末。
「忘年会兼ねて温泉行く?」ってんで、会社の仲間と群馬県は猿ケ京温泉
出かけました。
真面目な話、いい温泉ですよココは。「これぞ山のいで湯」的雰囲気が好きな
人には特にオススメです。猿ケ京なんて、名前がまたソソルよね。
ちなみに「決定版!温泉&宿 関東周辺」の132頁で紹介していますのでご覧あれ。

で、すご〜く楽しみにしていたんですが、前日の夜になって
「ん?これは風邪か?」
と自ら認めざるを得ない状況に。
ノドが痛くてたまらん。寒気もひどいし。
しかし私は生まれてから今まで、
    
大事な仕事を急病で休むことはあっても、急病ぐらいで大事な遊びをあきらめたことはないというのが身上の遊び人。

まして大好きな温泉じゃありませんか!

う〜む。ここは問題の先送り作戦しかあるまい・・・
ということで、風邪をひいてしまったという事実を封印したまま寝ることにした私。

翌朝。
悪夢にうなされて目覚めると、充分眠ったハズなのにカラダ中、力が入りません。
ダメだ、こりゃ。キャンセルするっきゃないか。
一瞬そう思いましたが、またしてもその気持ちを封印し、無理矢理出発。
その後いろいろあったんだけど、発熱のせいか、ほとんど記憶がありません。
で、気がつくと午後4時過ぎに猿ヶ京温泉到着。
クルマの中でぐったりしていた私ですが、
いや〜、ロケーション最高だね。宿もいい感じじゃないの。
などと、少し元気が出てきました。
(錯覚だけど)
山の中だけあって、クルマから一歩出ると猛烈な寒さです。見れば小雪が舞ってるし。
客室に通されると、着替えもそこそこにいざ入浴タイム。
この時、冷静に部屋で寝ていればよかったのですが、
だいぶ元気になったと錯覚した私、仲間と一緒にお風呂へ直行してしまいました。
大浴場のお湯に手を入れると、
これが結構なアツ湯
というより、刺すような熱さが指先を襲って来る感じです。
一瞬ひるんだものの、裸のまま佇んでいるワケにもいかず(だいいち寒いし)、
意を決して湯船にドボン・・・

するとどうでしょう。
先ほど指先に感じた刺すような熱さが、あっと言う間に大群となって全身を襲って
来るじゃありませんか。

ウワッ! イタタタタタタタタタタ・・・

はっきり声には出せなかったけど、私はマジにうめきました。
その痛さをうまく表現できませんが、
無数の針が、映画「マトリックス」の銃弾のように、あらゆる毛穴に突き刺さって来る感じ。
あるいは1万匹くらいのミツバチに全身を覆われ、一斉に針で刺されている感じ。
私は10秒も我慢できず、残された反射神経の全てを使って、
湯船の外に転がり出ました。(ジャイアント馬場がリング外に逃げるような感じです。)
しかし、湯船から脱出したのもつかの間。
5秒もしないうちに、今度はブリザードのような猛烈な寒気が全身を貫いて来ます。
で、反射的にまた湯船の中へドボン。
すると、またしても刺すような熱さが容赦なく全身を襲い始めます。
こりゃたまらん、と湯船の外に再び転がり出る私。
この世に地獄というものがあるのなら、まさにこれぞ地獄ですな。
ミツバチの大群に刺されるのをとるか、ブリザードの中に裸で佇むのを選ぶか。

仲間や他の宿泊客は、私の行動を見て目を丸くしています。(さぞ驚いたことでしょう。)

「大丈夫ですか?」
仲間の一人が、心配そうに尋ねてきました。

「ちょっと風邪ひいちゃったみたいだ。このお湯が熱湯のように感じる。」

「どうりで、昼間から元気ないなと思ってました。でもココまで来ちゃったら、温泉で風邪治した方がいいっすよ。」

「どうやって?」

「温泉にじっくりつかって、悪い汗を全部出し尽くすんですよ。さっぱりしますよ。」

「なるほどね。」

なるほど、じゃね〜だろ。

しかしその時は、仲間のアドバイスが名医の診断のように思われ、
私はミツバチの大群の中に身を投ずる決断をしたのでした。。

人間、我慢を決め込めば何とかなるもので、
私はその後。10分近くに渡って大浴場の温泉につかっていました。
針で刺すような熱さは暫くすると解消するのですが、
湯船の中で誰かがちょっと動くたびに、湯の動きがカラダの凹凸にぶつかって
息を呑むほどの痛さが走ります。
私は目を閉じ、ひたすら堪えました。
この痛みを克服すれば、必ず風邪は治るハズだ・・・
しばらくすると、もはや痛みは全く感じなくなりました。
(もしかして、風邪が治りつつあるのかも。)
俄かに元気が出た私は、調子に乗って露天風呂にもドボン。
見れば、先ほど來の小雪がうっすら積もって、まさしく「雪見の露天風呂」状態じゃ
ありませんか。
積もった雪を集めて額にのせると、ひんやりして実にいい気持ちです。

う〜ん、どこか間違ってる気がするけど、極楽極楽。

こうして医学的には根拠レスなまま、30分近く温泉につかり、部屋に戻った私。
もちろん、その後の悲惨さは「聞くも涙、語るも涙」の世界だったのですが、
話がますます長くなるので、ご想像にお任せします。
夕食には名物の蒟蒻がどっさり出て、蒟蒻好きの私としてはたらふく食べたい
ところだったのですが、口に入れても全く味がせず、ゴムを噛んでるような
気分でした。実際はとてもおいしい蒟蒻だったそうな。

以上で私の話は終わりです。しょうもない話にお付き合い、ありがとうございました。
思えば死ななかったのがラッキーです。
皆様、温泉の効能いろいろあれど、風邪には効きませんぞ。
11月に入ってだいぶ冬の足音が近付いてきました。
風邪などひかぬよう気をつけて、どんどん温泉に行きましょう!

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