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年末年始、泊まりがけで熊野古道を歩いてきました。
29日夜に現地入りして、30、31日と1日約14km、ひたすら修行の道をてくてく。
登り始めは息が上がり、歩いているうちだんだん楽になってくる………というのが普通の山歩きですが、熊野古道は違いました。
登っても登っても上り坂。しかも角度が急。坂が「そびえる」という形容がぴったりです。
そのうえ、石段には5〜6cmの新雪。やっと車道に合流 したと思ったらアイスバーンに足を取られるなど、根性と慎重さを試されるまさ に修行の道でした。
石の積み重ね方もワイルド。石段というよりは石の斜面です。そりゃそうでしょ う。こんな山中に石を置いていくだけでも大変な重労働だったはずです。道を 歩きながら、そうした労苦がしのばれました。
大雲取越、小雲取越を歩き終わった大晦日の夜は、熊野本宮大社からほど近い湯の峰温泉へ。ここでは「旅館わだま」に泊まりました。昨年12月に先代から宿を引き継いだという女将さんは、他にも熊野古道のガイド、手話セミナー講師など多彩な顔を持つパワフルな女性。古道や地域の話で夜更けまで盛り上がり、ずっと付けっぱなしにしていたテレビでOZMAがしでかしたことにも全く気づきませんでした。
お風呂も言うことなし。この宿、湯の峰最初の民宿だそうで、そのため大変恵まれた場所に温泉を掘ることができたそうです。熱めの濃い硫黄泉が旅の疲れをじんわり和らげてくれました。
険しい道を歩ききった後にふれる人情は、ありがたさもひとしおです。皆さんも機会があれば熊野古道を歩いてみてください。ただし、冬場は物好きな人にしかおすすめしませんが。
(オオザワ)